浅井 忍
私は2011年9月29日にブログを始めた。現在、記事の数は1261本になる。概算すると、年に約90本、月に約7本の記事を書いてきたことになる。記事の内容は書評、映画評、音楽のCD評、エッセイなどである。字数は1000字前後のものが多い。このブログを始める前は食に関する記事を書いていたが、現在は更新していない。
昨年3月に、ブログ運営会社から「ブログ機能のサービスを中止するから引越しせよ」という通告が届いた。青天の霹靂というやつだ。降りかかった人災を嘆いても仕方がないので、ブログの移転について検索すると、当たり前だが、自分で作業を行うか代行業者へ依頼するのかの選択肢しかない。依頼する場合は、5万円から15万円の費用がかかる見積もりだった。無料が当たり前だった1994年からのインターネットの黎明期を経験している身としては、余りにもアコギだと思った。当然のことながら、移転は自分で行うことを選択した。1日2~3時間、2週間を費やし移転の準備が完了した。とはいっても、移転先のブログの検索機能やリンク機能は、前のサイトに比べれば著しく劣っていた。無料のサイトを選んだのだから仕方がない。ちなみに、わがブログのアクセスは移転前が約70、移転後は約30である。書評や映画評、それとエッセイのブログに人気があるはずもない。アクセス者のバックグラウンドを調べると、居住地域には一定の傾向がない。数名の常連がいると思われた。ほとんどが数秒の滞在時間であり、検索でたまたまひっかかった私のブログをクリックしたと思われた。といっても、アクセス者の動向は何もかもがわかるわけではなく、あくまで推測の域を出ない。
記事をエクセルで整理して、ソートかけて統計がとれるようにしよう思った。まずブログのコントロールパネルの記事一覧を開き、1ページに20本ある記事のタイトルひたすらコピーしてテキストに貼り付けた。それをエクセルに移し記事をジャンル分けした。表の作り方が悪いのかあるいは情報を詰め込み過ぎたのか、ソートの機能が思うよう働かずに苦戦を強いられた。ソートをかけると同じカテゴリーの記事が塊になって並び、それはそれでいいのだが、スクロールすると小さい塊がもうひとつある。再びソートしても改善されない。頼りない状況のなかひたすら記事の数を数えた。
内訳は書籍に関する記事が760本(60.3%)と圧倒的に多く、そのうち小説が450本(35.7%)である。映画は409本(32.4%)で、ミステリが多く157本、ホラー12本である。ブログを始めた当時は、DVDを借りてきて毎日のように映画を観ていたから映画の記事が多い。映画記事の読者から「ネタばれ」と指摘をされたことがあって、丁重に謝罪し記事を書き変えたことがあった。エッセイは73本で、会議などで上京した際に美術展を訪れるのを常としていたから、美術展の記事が34本と多い。
ここで映画の主役を男女別に分けて記事数が多い俳優を挙げると、クリント・イーストウッドの作品が10本と最多であった。女優はニコール・キッドマンの9本であった。書籍の記事数は、スティーヴン・キングの作品が24冊である。才能が飛びぬけているキングは映画の原作にも顔を出していて、『キャリー』『ミザリー』『ショーシャンクの空に』と枚挙にいとまがない。女性作家では上橋菜穂子の作品が19冊と最も多かった。彼女が繰り広げる壮大なファンタジーの世界は唯一無二のものだ。
今後も記事を逐次アップロードしてくつもりでいる。