新潟市医師会報より

雪の朝・俯瞰

穂苅 環

15年前、新潟県美術展覧会（県展）・写真の部で、雪道を歩く人の俯瞰写真が入賞されていて、撮影者に「どこですか？」とうかがったら「教えない」と返され、絶句。しばらく忘れていたのだが、新潟駅近くに転居したので、ビックカメラの駐車場から眺めてみた。これはいける！と、早速大雪の朝、長靴をはいて、除雪されず駐車禁止になっていた屋上に上ってみた。2回目に警備員さんから「危ないので屋上に入らないで」と注意されたので、その後は8階で撮影している。

雪を乗せた、屋根の赤い新潟交通の銀バスを上から眺めると、まさに『錦鯉』。イメージ通りの写真が撮れて、全日写連コンテストに出したら、入賞し大喜びした（写真1）。これに味をしめ、雪の朝道路に雪があると、通勤通学の人を狙い、朝8時頃何度も足を運んでいる（写真2、3、4、5）。

今年は休診の木曜になるとよく雪が降り、神様が味方してくれたようだ。駐輪場もいいし（写真6、7）、バスの運転手さんもお疲れ様です（写真8）。遠くのプラーカの壁は思ったより絵になる（写真9）。寒い中シャッターを押す手が凍えるが、今朝はどんな絵になるかな？と思うとワクワクが止まらない。

最近は同じようにビックカメラに上る人が増えたらしい。先日はよくお会いする警備員さんに「SNSとかに出しますか？」と声をかけられた。カメラが趣味の人は情報交換はしても撮影時は一人が多い。野鳥撮影もそう、祭りの時もそう。人とは違ったアングル、瞬間で撮りたい。医師会長から【新潟市医師会・カメラ部】を作りませんか？と勧められたが、アマチュアカメラマンは群れない人が多いのでちょっと無理です（笑）。もし、この文章を読まれて「情報交換したい、撮影会に参加したい、切磋琢磨したい」という先生がおられましたら、ぜひご一報くださいませ。二科会写真部新潟支部絶賛会員募集中です。5名集まれば、医師会カメラ部も可能かしら。

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