犬飼 賢也
私は片付けが好きなので、今までそれに関する本を多数読んで実施してきましたが、その割にうまく出来ませんでした。しかし、今回この本が一番良いと感じたのでここに紹介します。
他の本では、片づけとは毎日少しずつするものと書いてありますが、この本では「片づけはイベントであって、毎日するものではない。一気に短期に完璧にまずは捨てる」とのことです。片づけとは一種の強迫観念のようなもので、つい毎日しなくては、と思いがちです。それを毎日しなくてよい、ということは本当に気が楽です。
この本の特徴は「心がときめくモノを残す」ことです。「何を捨てるか」ではなく、「何を残すか」が重要なので、自分の心の琴線にふれるものだけを残していきます。やり方はまず、全てのモノを床に並べ、その一つ一つを手に取り、自分の心がときめくモノだけを残す、ということです。今までは、収納された状態で眺めて、いらなそうなモノを選んでは捨てていました。収納が上手な人ほどモノをためるとのことですが、私もその一人で、収納することにこだわっていたので結果たまり続けていたのでしょう。最近の例を挙げますと、衣類ではハンガーに掛かったまま、あるいは、衣装ケースの中に眠り続けていたモノがありました。本も同様で、床に本を並べることにより存在すら忘れていたモノが見つかりました。また、本棚にたまっていた埃も掃除できました。
この本の片づけを実践すれば再度散らかる可能性は0%とのことです。本当でしょうか? これはまだわかりません。片づけたことで気が緩み、また新たな雑誌や本が増えますし、衣類も同様です。ひょっとして、このようなことの繰り返しで片づけている状態を保っていくのではないでしょうか?
ちなみに私の妻にすすめたところ、全てのものにときめきすぎて片づけられない! と嘆いて(うっとりして?)いました。片づけ方法にも相性があるようです。
『人生がときめく 片づけの魔法』
著者 | 近藤 真理恵 |
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出版社 | サンマーク出版 |
価格 | 1,400円(税別) |
出版年月日 | 2011年1月15日発行 |
ISBNコード | 978-4-7631-3120-1 |