横山 芳郎
本誌1月号に認知症のエッセイを投稿しましたら、認知症本職のいい本が出ているということを紹介され、購読し賞賛したのが本書です。
認知症の家族を対象に、認知症とは何か、どのように進むのか、対応の方法、家族の負担を少しでも減らすように、わかりやすく、箇条書きにして、説明図をつけて解説してあります。病気に対する偏見をすて、一人の人間として、病人の気持ちを察して、ニコニコ介護ができるように、企画されています。
私らのような病人に接している医師、看護師、介護士、介護人たちの他、患者さんの家族の人達にも一読をおすすめします。また患者待合室に置いて、一般の方々に読んでいただいて、認知症の理解に役立てば、大変に嬉しい本です。
ただ私の偽らない気持ちを申しますと、認知症の薬を早期に投与したり、早期に運動や頭の体操をすることで、病気の進行を遅らせることができると明言してありますが、私にはそういう経験がないので、積極的には同調しかねています。
『認知症・アルツハイマー病がよくわかる本』
著者 | 遠藤英俊 編 |
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出版社 | 主婦の友社 |
ISBN | 978-4-07 255177-6 |
定価 | 本体1,300円+税 |
(平成26年3月号)