新潟市医師会

  • 新潟市内の医療機関を探す診療科から
    • 内科
    • 小児科
    • 整形外科
    • 皮膚科
    • 眼科
    • 外科
    • 耳鼻咽喉科
    • 産婦人科
    • 精神科
    • 脳神経外科
    • 泌尿器科
    • 脳神経内科
    • 心療内科
    • その他
  • 新潟市内の医療機関を探す地域別から
    地域から探す
    • 秋葉区
    • 北区
    • 江南区
    • 中央区
    • 西蒲区
    • 西区
    • 東区
    • 南区
  • 休日・夜間に病気になったら急患診療センター
  • カラダのこと考えてますか?病気と健康のあれこれ
  • 医師会について
  • 市民の皆様へ
  • 医療関係者の皆様へ
  • 会員の皆様へ

新潟市医師会報より

新潟市医師会

『幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ』

竹之内 辰也

私は子供の頃からの飽きっぽい性分ゆえに、じっくりと読書というのが苦手で、学校の宿題の読書感想文ではいつも苦労していました。そんな私に、あろうことかマイライブラリィの原稿依頼が来ました。本誌のこの類の記事の影響力は決して小さくありません。風間 隆先生が以前に推薦された『世界のエリートがやっている最高の休息法』は読書嫌いな私でも衝動買いしましたし、「わたしの好きな店」で紹介されたレストランや居酒屋には何度か訪れています。しかし、今回の依頼を受けてからの私に悩む余地はなく、即断しました。ありがたいことに私の身近に作家がいたからです。

前置きが長くなりましたが、今回は内山 直著『幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ』を紹介します。ご存知の方も多いと思いますが、著者はペンネームと一文字違いの皮膚科の医師です。新潟大学を卒業後に母校の皮膚科に入局し、大学院を修了して学位を取得した後に東区でクリニックを開業。市内屈指の行列のできる診療所になるまでの成功を収めながら、40代でクリニックを閉院してアーリーリタイアの道を選びました。最初に彼からその話を聞いたときは当然耳を疑いました。まだ40代なのに?小さい息子が3人もいるのに学費とか大丈夫なの? 毎日何して過ごすの? 等々問いただしましたが、その疑問に対する答えは全てこの本に記されています。

プロローグでは、著者がアーリーリタイアを思い立ってから悩み抜いた末に妻に打ち明けるまでが描かれ、その後の本編は5つの章から構成されています。I~Ⅱ章では、現在の我々の人生は本当に幸せなのか? という本質的な問いかけに著者独自の視点で答えていきます。例えば、人間の幸福には資産や社会的地位のように周りとの比較で満足を得る「地位財」と、健康や自由など周りと関係なく幸せが得られる「非地位財」があり、後者による幸せの方が長続きするのだそうです。また、死の間際に働きすぎたことを後悔する偉人のエピソードなども紹介し、アーリーリタイアへの魔の誘惑を強めていきます。

そしてⅢ~Ⅳ章では、アーリーリタイアを実現するための貯蓄術について、基本的な資産運用のイロハから専門的な株運用の実際までを解説しています。正直なところ、経済音痴の私には難しい部分もありますが、実際に株の運用をされている方々にとっては興味深い内容かと思います。

最後のⅤ章では、著者自身のアーリーリタイア後の充実した生活を紹介しています。その書きぶりからは、後悔の念など微塵も感じさせません。

本書は新潟の書店でも購入できますが、在庫がなく取り寄せになる場合もあるので、amazonや楽天などのネット書店で購入するほうが簡便のようです。2作目にあたる『4週間で幸せになる方法』も近日中に出版予定とのことです。また、著者が運営している『早期リタイアへの実用書“幸せの確率”公式ブログ』もぜひご覧ください(http://earlyretire47.blog.fc2.com)。著者のリタイア後の日常生活の様子が面白可笑しく描かれています。これらを読んだら、きっとあなたもアーリーリタイアをしたくなる?医師会員が減ってしまっては困るのですが…。

最後に、本書の冒頭に記されている著者からのメッセージの一節を紹介します(ジョン・レノン「イマジン」の替え歌のようです)。

─想像してごらん、仕事なんかしなくてもいいのだと。ほら、簡単だろう? 気が向けば働けばいいし、遊んで暮らしたってかまわない。自分の時間を犠牲にすることなんてないんだ。─

『幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ』

著者 内山 直
出版 セルバ出版
定価 本体1,600円+税
  • < 『風が強く吹いている』
  • 『逆境の中で咲く花は美しい』がん患者の救世主の生きる哲学 >
新潟市医師会報より
新潟市の素描画
  • 2022年度作品一覧
  • 2021年度作品一覧
  • 2020年度作品一覧
  • 2019年度作品一覧
  • 2018年度作品一覧
  • 2017年度作品一覧
  • 2016年度作品一覧
  • 2015年度作品一覧
  • 2014年度作品一覧
  • 2013年度作品一覧
  • 2012年度作品一覧
  • 2011年度作品一覧
  • 2010年度作品一覧
  • 2009年度作品一覧
  • 2008年度作品一覧
  • 2007年度作品一覧
  • 2006年度作品一覧
  • 2005年度作品一覧
巻頭言
学術
病気と健康のあれこれ
寄稿
開院の自己紹介
わたしの好きな店
マイライブラリィ
私の憩いのひととき
旭町キャンパスめぐり
病院だより
勤務医ツイート
Doctor's Café
理事のひとこと
新潟市一次救急医療施設の利用状況
あとがき
  • トップページへ
  • ホームページTOPへ戻る
  • このページの先頭へ
新潟市医師会事務局
〒950-0914 新潟市中央区紫竹山3丁目3番11号
TEL : 025-240-4131 FAX : 025-240-6760e-mail : niigatashi@niigata.med.or.jp
  • ご利用にあたって
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • リンク
  • お問合せ
©2013 Medical Association of Niigata City.