西條 康夫
新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっていますので、今回は、今まで見てきたウイルス感染に関わる映画を取り上げたいと思います。本ではなく、映画です。
まずは何といっても1995年の「アウトブレイク」でしょうか。見た方も多いと思います。
エボラ出血熱をもとに作られた映画で、アフリカのジャングルでサルを介して原因不明の出血熱が発生し、一匹のサルがアメリカに持ち込まれてアメリカで感染が拡大するというストーリーでした。最終的には抗血清が開発されて感染は終息となりました。ダスティン・ホフマンの好演とサルが印象的でした。
次は、日本で製作された「感染列島」です。私は、新型インフルエンザ感染終息後に、DVDかテレビでこの映画を見た記憶があります。原作は、2008~2009年にコミック誌に連載されていたようです。封切りは、新型インフルエンザが流行る直前の2009年1月です。新型インフルエンザが同年4月からですから、予告編みたいな感じでしょうか。ロケ地はなんと旧新潟市民病院だそうです。取り壊す前の市民病院で撮影が行われたんですね。感染は拡大し多くの方が亡くなりましたが、エンディングは、ワクチンが完成して終息です。エンディングはあまり覚えてませんが、妻夫木聡さんをよく覚えています。
次は、今の状況を予感させた映画「コンティジョン」です。娘に紹介してもらって、つい最近アマゾンプライムで視聴しました。リアルですね~、今の新型コロナウイルス感染の状況と瓜二つです。2011年に上映されています。私がこの映画を知らなかったのは、2011年は東日本大震災があり、映画どころではなかったんだろうなと思います。SARSウイルス感染をベースにした映画ですね。発生場所は香港で、豚とコウモリから合成されたウイルスが人に感染し、瞬く間に全世界に広まります。リアルですね。漢方薬のレンギョウが効くという男が出てきたり、都市封鎖や買い占めといった、現在起きていることを予見したように描写されています。皆、マスクをしていました。やはりワクチンが開発されて終息してます。一度是非視聴してみてください。
番外編は、「バイオハザードシリーズ」です。いいですね~、ミラ・ジョヴォヴィッチかっこいい‼。もともとPlayStation用のテレビゲームとして発売され大ヒットしたようです。私は、テレビゲームをしないので知らなかったのですが、何かのきっかけでこのシリーズの映画を知り、大ファンになりました。アンブレラ社が開発した生物兵器であるTウイルスが研究所から持ち出されて、事故で人に感染し、人は知能を失った死なない人間アンデッド(ゾンビ)になり、人にかみつくことによって血液を介して感染していきます。Tウイルスはレトロウイルスですので、ヒトDNAに組み込まれて、ヒト遺伝子を変異させます。動物にも感染し、ヒトや動物の様々なモンスターが生まれます、すごいですよ~。
これに立ち向かうのが、ミラ・ジョヴォヴィッチが演じるアリスです。アリスも、Tウイルスに感染するのですが、うまく適応して、知性を失わず超人的能力を身に着けます。アンブレラ社やモンスターたちとの戦闘シーンが凄いです。アリスかっこいいです。人工知能レッドクイーンが1作目から登場します。最終的には、ワクチンが開発されて、平和な世界が来るストーリーです。全部で、6作の大作ですのでゆっくりお愉しみ下さい。スターウォーズに並ぶ私お気に入りの映画です。
(令和2年5月号)