松田 花織
え~こんな時期に?と思われるかもしれませんが、今回は、ワインが主役のホームパーティーをするのに参考にした本を紹介します。このご時世ですので、ホームパーティーとはいきませんが、料理本としても参考になります。
この本は、白ならシャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングなど、赤ならメルロー、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニョンなど、ワインの品種ごとにおすすめのフルコースが載っております。ワインだけをテーマにしたコース料理本は意外と少ないように思います。また、シンプルですが洗練されたテーブルコーディネート写真が素敵です。今ですとクックパッドなどで作りたい料理はなんでも検索できますが、流れのあるコース内容やテーブルコーディネートはなかなか調べるのは難しいと思います。前日に用意することも書かれておりますので、事前準備もスムーズにでき、当日に焦ることも少なくなります。また、写真ではかなり凝っているように見えますが、行程も多くなく、意外と簡単に作れるものが多いところもお気に入りの理由です。
子供が産まれるまでは、外で同僚や先輩後輩、友達、家族らとおいしいものを食べ、アルコールを飲みながらわいわいするのが大好きでしたが、子供がおりますと、毎回遅くまで外食するわけにもいきません。遅くまで気兼ねなく楽しむには家に人を呼んで食事をするしかない…
最初の頃は、子供のお祝いの時に、両親を呼んでワインパーティーを開催しておりましたが、その後は同僚や、先輩後輩の先生方をお呼びする機会も沢山ありました。医局時代20人くらいを招待し、お昼過ぎから午前様までいろんな先生が入れ替わり、様々なおみやげを持参で来ていただいたこともいい思い出です。
だいたい、6人程度のワインパーティーですと6~7本近く消費するので、軽めの白から重めの赤まで、様々な種類を飲むことになるので、本のコースの流れを参考にメニューを組み立てていきます。
グレープフルーツのサラダや、白身魚の昆布締めカルパッチョ、ジャガイモのピュレはいまでも作る定番です。ジャガイモのピュレは時期によっては、とうもろこしや枝豆、カリフラワーと変えて作ります。
外に飲みに行くのももちろん楽しいですが、ワインのことを知ったり、いろんな品種のワインを飲んでみるには家でのワインパーティーが最適です。
ホームパーティーは、初めは敷居が高いように思いますが、一度やってみると、とても楽しく意外とくせになります。最近は子供の受験などで、しばらくワインパーティーをしてませんが、久々にこの本を開いて、またワインパーティーをしたくなりました。
『ワインパーティーをしよう。』
著者 | 行正り香 |
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出版 | 講談社 |
発行日 | 2006年6月28日 |
定 価 | 1,700円(税別) |
(令和2年8月号)