新潟市医師会勤務医委員会委員長
新潟県立がんセンター新潟病院 頭頸部外科 佐藤 雄一郎
ご無沙汰しております、新潟市医師会勤務医委員会の佐藤雄一郎です。今年の春に、本コーナーで勤務医委員会のお話しを致しました。拙い説明でしたので、まだまだ、先生方に勤務医委員会の活動を伝えきれていないと思います。そこで、今回は新潟市医師会勤務医委員会が新体制に変わったこと、今後2年間の目標についてお話しします。
まずは、新潟市医師会長の浦野正美先生、担当副会長に岡田潔先生が新任で、以前と変わりのない支援を頂いています。担当理事の竹之内辰也先生、私、副委員長の窪田智之先生は残留です。個人的にはきめ細やかな戦略が立てられないので、竹之内先生と窪田先生の存在は大きいです。一部担当理事の先生も変更がありました。大学の西條康夫先生と市民病院の小田弘隆先生が退任されました、お世話になりました。新任として大学の中村和利先生、市民病院の五十嵐修一先生のお二方になります、今後とも宜しくお願いします。委員の先生方は伊藤和彦先生(市民病院)、古泉直也先生(がんセンター)、小林真先生(豊栄病院)、佐藤大輔先生(市民病院)、津畑豊先生(信楽園病院)、本間照先生(済生会新潟病院)、宮島哲先生(新潟中央病院)、吉田和清先生(保健衛生センター)、渡邊東先生(亀田第一病院)、今期も宜しくお願いします。
さて、われわれ委員会のテーゼは、「医師の働き方改革に寄り添う」です。勤務医委員会として、どのような活動が日々の先生方の後方支援に繋がるかを考えています。先日、トヨタの宣伝HP「トヨタイムズ」で豊田章男社長が、「10年先を見越した活動は収益に繋がらないが、それがないと組織の改善はない」と話していました。医師会もそのような側面があると感心しています。即時性が求められるPCRセンター設置などは現場の医師にとって分かりやすいものですが、われわれがこれまで活動してきた、市内勤務医当直業務の現状調査や医師事務作業補助者の現状分析と対策などは、なかなか実感されにくいものです。
これからも、現在、窪田副委員長を中心に手掛けている医師事務作業補助者の教育システムの構築は継続します。昨年の新潟医療福祉大の講義が、学生のモチベーション向上と医師事務作業補助者試験の受験率と合格率の向上に繋がったことから、医療者からの刺激が重要であることが分かります。コロナ禍のため対面形式は難しくリモートによる勉強会でサポートすることを予定します。クラークからはミニレクチャーを指向する声があり、小回りの利く市医師会の特徴を生かしたきめ細かい活動が中心になります。ご興味ある方は新潟市医師会事務局までご連絡いただけると嬉しいです。
学生教育についても医師会として出来ることを考えます。例えば、現代医療のキーワードである多職種連携について、学生時代から馴染んで貰うことは重要です。大規模病院では実感できないことも、市中病院であれば垣根も低く実感できることは多々あります。勤務医医師で構成される当委員会から発出するアイデアで、新潟大学とも連携しながら未来の人材育成にも協力する考えを持っています。
それでは、これからの2年間も、医師の働き方改革に寄り添い、後方支援に関わる活動を続けることを誓います。宜しくお願いします!