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新潟市医師会報より

新潟市医師会

新型コロナウイルス下(禍?)のいろいろ

新潟市医師会 勤務医委員会委員
新潟県立がんセンター新潟病院 放射線診断科 古泉 直也

執筆している時点ではCOVID-19感染に対して各地が非常事態宣言下で、新潟県も新潟県全域特別警報下で、発行される頃には少しは落ち着いているといいのですが…。

これはCOVID-19感染に立ち向かっている最前線医療者のたいへんだというお話ではなく、直接コロナウイルス感染症を診療をしてはいない病院の後方支援専門の特殊な医師(放射線科診断医)のお話です。

全国的にはワクチン接種しても感染したりとか、2度感染したりするとか、世界的にはワクチンの有効性が下がる新型株も登場したりとか、新潟県でも一日の感染者が一時100人を超したりとか、今までは感染しないようにと心がけてきましたが、これはもうそろそろ自分や家族も感染することを想定しシミュレーションしなければ、と家庭内で相談しました。

まず、医療関係者なんだから病院からの指示があるのではないかと、院内マニュアルを検索すると(幸いまだ当院は職員感染はありませんが)、本人家族で感染者が出た場合は保健所の指示に従ってそれを所属長に報告すること、本人の状態によって休みの種類と日数は変わるけど、とにかく休むしかないとのことでした。

うちは夫婦二人なので、家庭内療養の場合は、どちらかだけの感染なら感染した方を一室に閉じ込めて家庭内隔離としてもトイレ・風呂は共通、看護・世話・食料調達はもう一方が担当となります。たとえ妻の感染で私は感染しなくてもあまり十分な隔離が出来そうもない状況下では、私は濃厚接触者もどきでありつづけるためリスクのある患者様が多い職場に出勤するのはまずいかもしれません。この問題は当初はどちらの感染でも私が家の外のホテルにでも出るかと考えてましたが、家庭内療養者や濃厚接触者を泊めてくれるホテルは今見つかるのでしょうか?15年前くらいなら、私もほとんどいつも病院にいるような生活をしていたので、コロナ感染の家族を残して私だけ病院に泊まりこむようなことをやりかねなかったのですが、今の病院の状況ではそんなことは遠い異世界の物語のよう。

児童学生のいない我が家はまだいいのですが、児童学生のいる医療関係者の家庭は学校等から感染してくることも想定され、また幼児児童は大人が保護看護しなければならないし、隔離も難しくなるため、問題の大きさ加減は我が家の比ではなさそうです。

もともと他のワクチンでアレルギーが出やすいためワクチン接種を毛嫌いしていた妻(歳はなんとかなんとかで)も、もはやコロナに感染するよりは副反応の方がまだいいとワクチンを接種することにしましたが、家族が若ければワクチン接種の予約も我が家より難しそうです。

実は医療関係者の家庭であってもいざ感染者が出てしまった場合は、新型コロナウイルス下では結構対応力が脆弱で、本人がいくらワクチン接種してあるからといっても家族が感染したら身動きがとれなくなり、簡単に医療機関での人員欠落となり医療崩壊に陥る一因になってしまいます。新型コロナウイルス下(禍?)では、私のような非最前線後方支援の医療関係者は、せめて職場をクラスター化させない、自らや家族も重症化しないように最善をつくすことにより、今できる現状の医療を持続させるしかないのでしょうね。

(令和3年10月号)

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