西新潟なかむら眼科 中村 裕介
10月10日は目の愛護デーです。日本眼科医会では「頑張ってきた目とこれからも仲良く」というキャッチフレーズのもと、目の健康寿命を延ばす啓発活動を行っています。「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?フレイルとは、「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を指す概念です。実は目にも「フレイル」が存在します。『加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態』をアイフレイルと言います。人間が受け取る情報の8割は視覚から得られると言われています。視覚機能低下は自立機能低下や日常生活制限に影響を与え、健康寿命の短縮に直結します。そのためアイフレイルを予防し、健康寿命を延ばすことが目指されています。異常を早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。これまで一緒に頑張ってきた目の健康を振り返り、これからも快適な見え方を維持することで、目の健康寿命を延ばしましょう。
最後にアイフレイルチェック10項目を提示します。
チェック10項目のうち2つ以上当てはまる方は要注意です。早めの眼科検診をお勧めします。
(2022.09.27)