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鼓膜穿孔に対する新しい治療法

いしおか耳鼻咽喉科クリニック 石岡 孝二郎

鼓膜が破け、穴があいている状態を鼓膜穿孔といいます。鼓膜穿孔の原因は、中耳炎や外傷などで通常は自然と治りますが、ときに鼓膜穿孔が残存してしまい自然治癒が期待できない状態(慢性中耳炎)になることがあります。鼓膜穿孔は聴力の悪化、繰り返す耳だれの原因となり、補聴器が付けられない、水泳が制限されるなど日常の生活の質を悪くします。

従来自然治癒が期待できない鼓膜穿孔に対しては、手術室で鼓室形成術や鼓膜形成術が行われてきました。これらは耳の後ろを切開したり、全身麻酔や入院が必要なことが多く患者さんの負担が大きいことが問題でした。

しかし2019年11月に新しい鼓膜穿孔治療剤リティンパが保険適用されました。リティンパはヒト線維芽細胞成長因子とゼラチンスポンジを組み合わせた鼓膜の再生を促す製剤です。リティンパを用いた鼓膜穿孔閉鎖術は、耳の後ろの切開が不要、局所麻酔で全身麻酔・入院が不要、15分程度の日帰り手術で可能というメリットがあります。1回の手術で鼓膜穿孔が閉鎖する見込みは約70-80%程度です。6か月以上穿孔が続き自然閉鎖が見込まれない患者さんに、計4回までの施行が認められています。ご高齢のため全身麻酔が適さない患者さんにも実施可能です。過去に鼓室形成術の既往がある患者さんや聴力の改善が見込まれない患者さんは対象となりません。3割負担の方で約15000円程度かかりますが、従来の入院・全身麻酔での手術に比べると費用面でも優れています。閉鎖率は従来手術の約80-90%に比べるとやや劣ります。また局所麻酔のため手術中ずっとゴソゴソと音がします。怖がりの患者さんには不向きである点などがデメリットと言えます。

片耳のみ難聴を自覚されている患者さんや、過去に滲出性中耳炎のため鼓膜換気チューブ留置術を受け難聴が残存している患者さん、耳だれを繰り返している患者さんは鼓膜穿孔である可能性があります。自分が新しい治療法の適応となるか、まずお近くの耳鼻咽喉科に相談してみてはいかがでしょうか。

(2023.06.27)

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