
とがし医院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
富樫 孝文
「頭頸部腫瘍」とは、首から上、のど・口・鼻・耳などにできる腫瘍(できもの)のことをまとめて呼ぶ言葉です。のどや舌、口の中、鼻・副鼻腔、唾液腺、甲状腺などにできるものが含まれます。
症状は場所によってさまざまですが、「声がかすれる」「食べ物や飲み物が飲み込みにくい」「首にしこりがある」「口内炎がなかなか治らない」「鼻づまりや鼻血が続く」といった変化がみられることがあります。風邪などと思って様子を見ているうちに、発見が遅れてしまうこともあります。
原因としては、たばこやお酒の影響が大きいといわれています。特に両方の習慣がある方は注意が必要です。また最近では、「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスが関係するのどのがんも増えています。このウイルスはワクチンで予防できるため、将来のがん予防として接種がすすめられています。
これらの病気は、早く見つければ治る可能性が高くなりますが、進行すると食事や会話に影響が出ることがあります。
そのため、「いつもと違う症状が続く」と感じたら、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。特に、2週間以上続く声のかすれや首のしこりには注意が必要です。
のどや口、鼻は「食べる・話す・呼吸する」という大切な働きをしています。日頃から禁煙と節酒を心がけ、気になる症状があれば早めにお近くの耳鼻咽喉科にご相談することが健康を守る第一歩です。
(令和8年6月号)
(2026.06.25)