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小児手術と全身麻酔

庄司こども医院 庄司 康寛

先日小学生の息子が緊急手術を受けました。手術が必要ということを息子に伝えると、彼はさすがに不安になったようです。本人に「全身麻酔をするから、いつの間にか眠ってしまって何にもわからないうちに手術が終わってしまうよ」と伝えました。

皆さんは全身麻酔と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?私が親御さんに全身麻酔の話をしたときによく聞かれることは、「麻酔から覚めますか?」ということです。医療の世界に絶対はありませんので、手術後に目が覚めないことはあります。しかし、その多くは麻酔が原因というわけではないのです。

例えば、手術中に大量に出血して血圧が下がってしまうと、脳の血流が低下して低酸素脳症という状態になることがあります。ほかにも、周術期(手術および手術前後をあわせてこのように呼びます)に脳出血や脳梗塞(多くは高齢者です)を起こすこともあります。いずれも脳が損傷するので目が覚めなくなることがあります。「麻酔から覚めない」のは「脳の機能障害」という合併症を起こしてしまったからなのです。そもそも麻酔の薬というのは、そのまま体外に排出されたり、代謝されたりして必ず効力を失いますので、麻酔の薬のせいで目が覚めないということは一般的にはありません。

手術後に目が覚めないような重大な合併症というのは、手術前の本人の状態や手術の種類によって大きく変わります。したがって、一律に何%くらいの確率で目が覚めません、ということは言えません。例えば、生まれてすぐの新生児心臓開心術では、合併症は数%~10%くらいで発生するかもしれませんが、健康な3歳児の鼡径ヘルニア(脱腸のこと)手術なら0.1%以下でしょう。

不必要な手術というものはありません。もし手術の際に麻酔をしなかったら、その痛みや恐怖はどれほどでしょうか。現代は麻酔によってそれらを感じることなく手術を受けることができます。私はそういう時代で本当によかったと思います。

最後に、手術を終えて病棟に戻ってきたときの息子の第一声を紹介します。
「麻酔ってすげぇ」だそうです。

(2020.04.27)

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