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抗菌薬、正しく使っていますか?

新潟市民病院 小児科 山中 崇之

いきなり質問です。抗菌薬・抗生物質はかぜに効くでしょうか?「そんなの簡単だよ」、「当たり前のことを聞くな」と思われるかもしれません。正解は「効かない」なのですが、2022年に行われた抗菌薬意識調査レポートでは、正しく答えられた人は25.2%のみで、45.5%の人が「効くと思う」と回答していました。

現在、世界中で薬剤耐性菌の増加が社会問題となっています。2019年には世界中で127万人が薬剤耐性菌の感染症で亡くなっているとされ、日本でも2017年にはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌とフルオロキノロン耐性大腸菌という2種類の薬剤耐性菌だけで約8000人が死亡したと推定されています。このまま有効な対策が講じられなければ、2050年には世界で1000万人が薬剤耐性菌によって死亡し、世界の年間GDPは3.8%減少する可能性があると予測されています。このように薬剤耐性は医療の分野だけでなく、社会全体に影響を与える問題として認識されており、薬剤耐性を減らすために私たちが抗菌薬をよく知って、正しく使うことが大切になってきています。

薬剤耐性以外にも抗菌薬を不適切に使用するデメリットがいくつかあります。一つは、薬剤アレルギーや下痢などの副作用が一定の確率で起こることです。また、最近では幼少期の抗菌薬使用で腸内細菌が乱され、アレルギー性疾患、気管支喘息、肥満、自閉症などのリスクが上昇することも指摘されています。

これからも抗菌薬の恩恵を享受し、この貴重な財産を未来に残すために、①かぜに抗菌薬は効かないことを知る、②手洗いやワクチンなど基本的な感染対策をする、③処方された抗菌薬は医師の指示通りに服用する、④わからないことは医師、薬剤師に相談する、⑤抗菌薬をあげない、もらわない、取っておかない、といった行動が重要です。もしわからないことがあれば、医師・薬剤師にお気軽にご質問いただければと思います。

参考になるサイト:
AMR臨床レファレンスセンター
https://amr.ncgm.go.jp

(2023.04.26)

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